2018.10.29 23:29 生家は何処に

延々と続くポプラ並木きを抜けると野原の風景が気が遠くなるほど続き私は疲れた。

道端に車を止めてもらい、私は車から降り立ち深呼吸すると、そこはワルシャワ市街とは空

気が違ってひんやりとしていた。少しの間、その澄んだ空気を味わっていると、

「そろそろ出発しますか?」と背後から声が聞こえた。

そこから、更に1時間程車を走らせた。

まだかまだかと頭の中に描いていた生家を目で追って探すように移り変わる景色を眺めた、

すると、とうとうフレデリックが「あれですよ」と指を指した。

しかし、その方向に生家は見えなかった。